【TRPG】Hero Quest 2

現在お世話になっているTRPGサークルの主催の方から、グローランサーのオフ会があるからとお誘いを受け、二つ返事で出かけることに。ペンドラゴンでお世話になった方もいたので、半数くらいの人とは面識があったが、そのほかは全くの初対面。で、Rune Wars と Hero Quest2 の卓があり、どちらも全く知らなかったので、Hero Quest2 の卓に行った所、偶然にもペンドラゴンでお世話になった方ばかり。なので、システムのハードルが若干低下。

ストーリ重視のシステムであり、正直判定をする意味がほとんど不明なシステム。判定はD20の下方ロール。目標値はGMが決定した難易度をGMがロールして、その結果との対抗判定。難易度はGMが適当に決める。昔マスタースクリーンの裏でPLの状態を考慮してイロイロと難易度を調整していたのを、システム的に推奨しているみたいなもの。判定に成功したほうが盛り上がるのならば、成功しやすいような難易度にして、失敗した方が話が盛り上がるのならば難易度が上げる、みたいに。なので、一応存在するヒーローポイント(使うと成功段階を1段階上げる)も存在感が薄い。なんとなく、ヒーローポイントを使うタイミングがGM上で想定されているっぽいのは、FEAR系のゲームと同じっぽい。

システムで「PLが発言した内容は基本全て肯定」があるので、なんとなく言った者勝ちっぽくもある。が、上手く回すためには、他人をいじる&いじられるが必須なため、既知のメンバー以外とはプレーし辛いかも。またシステム的にはGMからの過度の誘導向きではないので、シナリオ進行に関しては、PLに依存している部分があり、PLが詰まるとシナリオが停滞する。なんとなく、発言しているタイミングでは、そのPLがなんとなくGMっぽく見えてしまう。個人的な感想は、ゲーマー向けではなく、中二向け。おそらくルールの一行目には「空気嫁」と書かれているはず。あとシステム上は「ハンドアウトを配って、こんなシナリオなのでこんなPCにして」とするか、「PCを作成した後でシナリオを作成する」のどちらかにしないと、シチュエーションに対してPCが浮いてしまいシステムの面白さは味わえないと思う。


今回のシナリオは、「税金を納めるために牛を運ぶ → ブルーに襲われ税金が払えない → 契約の内容がおかしいんじゃないの? → ランカーマイへのヒーロークエストで真贋判定のアイテムを手に入れる → 実は契約内容を確認していた人が真犯人だった」な感じの流れ。

ブルーの一団の本拠地に潜入してブルーが誰かの依頼によって動いているかを確認するか、徴税官の館を襲って契約内容の不備な点を確認するかみたいな話の流れのときに、GMからランカーマイのヒーロークエストをみたいな話を振られたのは、システム的には合格点ではない気がする。あと、誰も疑っておらず、また全く情報が出てこなかった人が真犯人なのも、シナリオ的にはあったかもしれないが、実プレーでは蛇足っぽい。最終的には何も解決しておらず(税金は納められずに、今回のゴタゴタの証拠もない、鍵を握っている人物が逃げるのをバッチする手段はGMから出来ないと明言される)、若干フラストレーションが溜まったまま終了。シナリオ的には続きものの1回目といった感じ。この反応を計算されていたとしたら、凄く簡単に引っかかってます。

上記通りに若干のシナリオ上の疑問点はあるものの、ランカーマイからアイテムを手に入れるために館のねずみ退治をする、みたいに、自分の発言がシナリオに反映されているのが目に見えて分かるのはテンションが上がる。でも個人的に一番盛り上がった場面が「性格の欠点から適当に行動していたのを諌められるための対抗ロールをファンブルして神妙になった」なので、やはり自分はランダムが好きなのだろうなあ。