氏族のことを適当に書いてみる

オックスフォード(雄牛の浅瀬)氏族は、藍の山脈(Indigo Mountains)の中部虹取山(Rainbow Catch Moutain:調べても名前が見つからなかったので適当に命名)にある。トゥーラ(Tula)はストールロック(Storlock)から竜の小川に沿って半日程度登っていったところにあるため、アルダチュールからは徒歩で4日程度の距離である。氏族の中心地は、竜の小川の源流部にある雄牛溜の庄(おうしだまりのしょう/Oxstay Stead)である。トゥーラのほとんどが山岳地で、農耕に適した土地はこの雄牛溜の庄の周囲に限られている。氏族の人口は680名。

※雄牛溜の庄のイメージ風景は、ラストサムライに出てくる村
※トゥーラは67Km2で世田谷区(58Km2)よりも一回り大きいくらいの広さ

オックスフォード氏族の由来は、領地の中には竜の小川の源泉の1つである湧き水で作られた泉が多いが、それらは雄牛(oxen)が渡ることのできる浅瀬(ford)であることからきている。これらの泉の1つにディオッホ(Diolch)と呼ばれる泉があり、この中央部には飛牛の食卓(Skybull's table)と呼ばれる一枚岩が鎮座している。ここは氏族にとっては聖地であり、氏族のワイターは飛牛の食卓に宿っている。

オックスフォード氏族は、アルダチュール同盟の非主流派であるバハッド族に属している。「正しき風の反乱」にも「カリルの反乱」にも、ウェポンセインを中心に多数の戦士を供出してきた。そのため、ヴァンタロス族を筆頭に、プリンセロス族およびトヴタロス族からも良く思われておらず、好戦的な氏族であるために周囲の氏族との関係もギクシャクしがちである。

オックスフォード氏族は通常のオーランス社会であるため、雄牛溜の庄にはオーランスとアーナールダの小寺院が存在する。しかし、現在はルナー帝国によりオーランス信仰が禁じられており、オーランス神殿への立ち入りが禁じられている。またこの氏族ではウロックスへの信仰が盛んで、社が形成されている。この社にはカーンが常駐しており、カーンの判断により氏族内にストームブルを派遣する。このストームブルの派遣により部族内の混沌退治をオックスフォード氏族が担っており、このことにより、他の氏族から貢納を受けている。

上記にもあるとおり、オックスフォード氏族にはウロックスのカーンがいる。そのため、ウェポンセインも2つの派閥、族長が指揮するオーランシー達とカーンが指揮するストームブル達がある。族長にはカーンに対する命令権はないのだが、基本的にはカーンは族長の依頼を断ることはない。近年の2つの戦には多くのオーランシー達が参加したが、どちらも敗者となった。そのためルナー帝国に対する配慮せざるおえずに、この戦に参加した戦士達を再び迎え入れることができなかった。ストームブルが長生きすることは稀であり、近年の戦に参加したオーランシーは氏族を離れざるをえなかったのために、オックスフォード氏族に古強者はほとんどいない。このことから、現在のオックスフォード氏族のウェポンセイン達は総じて若い。

雄牛溜の庄からスネークパイプホローまでは片道1週間もかからないため、氏族の血気盛んなストームブル達は彼の地への遠征を願い出るものが多い。しかし氏族としては希望者を全て行かせると氏族の仕事に支障が出るために、通例として毎年1人1年限定で向かわせることが多い。その際は、氏族として縁故のあるストームカーンの戦のバンドに送り出す。しかし、承知の通りスネークパイプホローで1年間無事で過ごせるストームブルはほとんどいないため、氏族のカーンの一番の仕事は新たな信徒の加入となる。新たなストームブルの勧誘に関しては、人員の確保のため氏族外からも行っている。氏族以外の者が加わる場合は、儀礼的にはまずストームブルを多く排出する血族のリオクリフ家に最初の儀式を済ませてから、ウロックスに入信とすることが多い。他方、カーンが氏族を離れる際には、必ず次代のカーンを育てたことが条件となっている。